エイダン・オブライエン師、凱旋門賞3頭出し!鞍上は「ライアン・ムーアの選択次第」16年は1~3着独占

2026年9月29日 12:35

今年、14度目のロイヤルアスコットリーディングトレーナーに輝いたエイダン・オブライエン師(C)Megan Rose Photography

 芝12F路線のフランス最高峰の一戦「第105回凱旋門賞」(G1、10月4日、パリロンシャン芝2400メートル)を目前に控えた28日、フランスギャロ主催の公式記者会見に、過去2度の凱旋門賞制覇(07年ディラントーマス、16年ファウンド)を誇るアイルランドのエイダン・オブライエン師(56)が登場した。今年は3頭出しで大一番に挑む意向を表明し、大きな注目を集めている。

 同厩舎はミニーホーク(牝4、父フランケル)、ダイヤモンドネックレス(牝3、父セントマークスバシリカ)、ベンヴェヌートチェッリーニ(牡3、父フランケル)が登録。A・オブライエン師は「3頭全て出走させるつもりです」と明言した。もし、これが実現すれば16年にファウンド、ハイランドリール、オーダーオブセントジョージでワンツースリーを独占するという史上初の偉業を成し遂げた師の、新たな挑戦となる。

 昨年の凱旋門賞で3歳ながら2着と惜敗したミニーホーク。今年は故障による調整の遅れがあったものの、陣営はあくまでも凱旋門賞をシーズン最終目標に定めていた。「蹄の問題で少し難しい一年でした。しかし、前走の内容には非常に満足しているし、今のところ全て計画通りに進んでいます」と語り、大目標に向けて順調に調整が進んでいることを示唆した。さらに「おそらく今年の終わりまで最高のレベルに達していなかっただろうが、凱旋門賞が常に目標であり、それ以前に最高の状態にならないようにするのが計画でした」と、本番でのピークアウトを狙った調整であることを明かした。

 今年、仏1000ギニーや仏オークスを含む6連勝で無敗を誇ったダイヤモンドネックレス。しかし、前走ジャン&ルイロマネ賞で2歳上のフランス調教馬アヴァンチュールに敗れ、無敗神話は途絶えた。今回は初の2400メートル起用となり、距離適性が最大の焦点になる。「走ったことがない距離だし、馬場状態がどうなるか様子を見るつもり。いい馬場状態を望んでいます」と、馬場状態が最終的な出走判断に大きく影響すると語った。また、前走の敗因については「グッドウッド(2走前=ナッソーS1着)の後、少し早く出走しすぎた可能性が十分にあり、私が調教で彼女を十分に厳しくしていなかった可能性もあります」と分析しつつ「このレベルの牝馬が2400メートルをこなせれば非常に、非常にいい馬になれるでしょう」と距離克服への期待をにじませた。

 愛ダービーを制したベンヴェヌートチェッリーニは前哨戦のニエル賞で5着に敗れましたが師は悲観していない。「ニエル賞はペースメーカーがいたが、他の馬たちはそれに惑わされなかった。そのため、スローペースの試走になってしまった」と、ペースがこの馬向きではなかったことを敗因に挙げた。「彼は2400メートルを均等なペースで走る必要がある。大きなストライドで素晴らしいアクションを見せる馬。凱旋門賞が平均ペースで流れると、それがいい方に出ると思います」と、流れ一つで真の力を発揮できると強調した。また、長いシーズンを戦い抜くタフさも持ち合わせていると評価している。

 A・オブライエン師が3頭に共通して重視しているのは「馬場」と「騎手」だ。「どの馬もいい馬場状態を望んでいる」と適性を口にする。そして、鞍上については「ライアン・ムーアの選択次第です」とエースジョッキーの決断に委ねることを明かした。ムーアがどの馬を選ぶのかも、今年の凱旋門賞の大きな見どころの一つになる。

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