世代屈指の美麗ヴァルカモニカ、走りも非凡 レッドシーカーは「水準以上の脚力」
2026年9月29日 05:10 今週の「Road to 2027」は、多くの名馬が新馬勝ちした舞台でデビューする東西2騎を紹介する。クロワデュノール、エネルジコと昨年のクラシックホースが初戦に選んだ東京芝1800メートルの土曜5Rではヴァルカモニカ(牝=宮田、父エピファネイア)に注目。近親にサトノダイヤモンドなどG1馬がいる良血はルメールとのコンビで初陣Vを目指す。栗東では京都芝2000メートルの日曜5Rに向け、レッドシーカー(セン=池江、父アルアイン)が態勢を整えている。
【ヴァルカモニカ】ビロードのような美肌を備えた名馬といえば、古くは“ターフの貴公子”テンポイント、寺山修司に「史上最も美しい馬」と称賛されたメイズイ。最近ではサートゥルナーリアの黒い馬体がホースマンの目をくぎ付けにした。今年の2歳世代で屈指の美しい肌を持っているのは…。
「パッと見ても目立つぐらい品がありますよね。手先の軽い牝馬らしい好馬体ですが、なによりも皮膚の質感が素晴らしい」。宮田師がヴァルカモニカの黒鹿毛をまぶしそうに見つめている。柔らかい筋肉を美しくラッピングするツヤ肌。肌は内臓の鏡という。ビロードの肌は新陳代謝が活性化している証である。
調教の走りも非凡だ。「運動センスが良くて感度が高い。口向きの難しさも放牧を挟んでだいぶ改善されてきた。コントロールも利くので調教の強度を上げています」と師。24日の1週前追いでは3頭併せの真ん中に入れて闘志をかき立てた。僚馬2頭に挟まれてもひるむことはない。ラスト1F11秒8の末脚を馬なりで繰り出した。ビロードのような2歳世代屈指の美麗を誇る牝馬には、東京開幕週の美しい芝が最もふさわしい。
【レッドシーカー】京都芝2000メートルで新馬勝ちした名馬は数知れない。ハーツクライ、ダイワスカーレット、サトノダイヤモンド、そして今年の2冠馬ロブチェンなど。当舞台で初陣を迎えるレッドシーカーも確かな能力を備える素質馬だ。
父アルアインも池江厩舎で鍛えられ、17年皐月賞、19年大阪杯を制した。兼武助手は「サイズは違うけど、体のシルエットはそれっぽい。嫌なことがあると主張してくるのもお父さん譲り」と目を細める。
牧場での育成期間に気性面に難しさが出て、今年6月に去勢。王道のクラシック競走の参加資格はないが、かつて同馬主のレッドデイヴィスが11年のシンザン記念、毎日杯と世代重賞を2勝した例もある。「去勢効果もあって入厩してからは難しい感じはあまりない。稽古の動きは上々。水準以上の脚力がある。父のように中距離戦線で活躍してくれれば」。淀から覇道を歩んでいく。

