合田氏 米アスムッセン師が前人未到の年間600勝

2008年12月25日 08:19

 【合田直弘の海外ターフ事情】07年の全米年度代表馬カーリンなどの管理調教師としておなじみのアメリカのスティーヴ・アスムッセン師が、年間600勝という前人未到の大記録を樹立した。
 ニューヨーク、ケンタッキーなど全米5カ所に厩舎を持ち、200頭以上の現役馬を管理するアスムッセン師。今季は絶好調で、シーズン当初から驚異的なスピードで勝ち星を量産。11月23日にオクラホマ州レミントンパーク競馬場の第1Rを制した段階で、今季の勝ち星が556勝に到達し、4年前の04年に自らがつくった記録を破る全米年間最多勝を達成していた。その後もアスムッセン師の管理馬はハイペースで勝ち続け、12月18日にルイジアナ州デルタダウンズ競馬場の第5Rに組まれた距離5Fのクレイミングレースを管理馬のストームトラストが制し、ついに年初から積み重ねた勝ち星が600の大台に達したのである。
 勝ち鞍の部門で全米のリーディングに立っているだけでなく、9月にG1ジョッキークラブGCを制して全米歴代賞金王の座に就いたカーリンなどの活躍で、収得賞金の部門でもリーディング首位を独走しているアスムッセン師。今年は、これまで3度ノミネートされながら受賞を逃している、エクリプス賞調教師部門の受賞が確実視されている。(競馬評論家)

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