【NHKマイルC】馬単先生 常識破りブレイク

2009年5月9日 07:59

<NHKマイルC>鳥谷越明記者はブレイクランアウトを本命に推した

 【鳥谷越明のメーン見解】正攻法で的中を目指す本社予想担当にとって、今年のNHKマイルCは悩ましいG1だ。なぜなら、前走で重賞を勝っている主役候補の3頭に、レース傾向から重大なマイナス材料があるのだ。データ重視か?それとも調教や取材の感触を信じるか?結論は◎ブレイクランアウト。「2カ月以上の休み明けで優勝した馬は皆無」という厳しいデータも、この馬の性能と調整過程なら覆せるとみた。

 なぜ、休み明けでの好走例がないのか。考えられる理由は、(1)この時季に順調さを欠いた影響は大きい、(2)強豪がそろうレースで経験を積めない、の2つ。ただ、この馬の場合は共同通信杯を圧勝した直後にNHKマイルC直行を決定。短期放牧にも出さず、レースから逆算した綿密な調教を消化し、動き自体も文句なし。休養前と比べて精神面の成長もうかがえる。(1)の不安は当てはまらない。

 (2)についても、昨年暮れの2戦(東スポ杯=2着、朝日杯FS=3着)が2歳戦としては極めてタフな競馬。経験不足と考えるのは無理がある。新馬戦と共同通信杯で見せた一瞬の切れ味は、現3歳世代では確実にトップクラス。皐月賞上位組不在のここなら、性能の違いで差し切り濃厚だ。

 ○はサンカルロ。データ面での不安は「中山のNZT優勝馬は本番で未勝利」だが、この馬の場合は東京の方が【2・0・1・0】と得意。NZT圧勝が苦手な舞台を克服したものと考えれば、重い印が必要だ。

 ▲はスプリングS(2着)で皐月賞馬アンライバルドに食い下がったレッドスパーダ。東京芝マイル2戦2勝の実績は価値がある。毎日杯Vのアイアンルックが☆。好走例のない「キャリア3戦」がネックもスケールの大きさは感じる。朝日杯FSで◎に先着しているフィフスペトル、いろいろな競馬を試したことが大一番で生きそうなミッキーパンプキンまで押さえる。馬単(16)=(4)(13)(6)、(16)―(2)(18)

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2009年5月9日のニュース