【天皇賞・春】伸び盛りの4歳、カポーティスターを大抜てき!

2013年4月23日 06:00

若くていい男のカポーティスター

 天皇賞・春過去10年のデータから、波乱を呼ぶ1頭を探し出した。

 (1)馬齢 年齢別成績を見ると、4歳【5・3・3・44】連対率15%、5歳【3・3・6・31】連対率14%、6歳【2・2・1・28】連対率12%、7歳以上【0・2・0・40】連対率5%。勝率は4歳、複勝率は5歳がトップ。6歳の好走馬には条件あり。実は6歳で1~3着に入った5頭は全て前走G2で3着以内に入っていた。前走4着トウカイパラダイス、同じく8着メイショウカンパクは消し。淀の長距離戦を制すのは伸び盛りの牡馬だ。

 (2)ステップ 1~3着以内に入った30頭中27頭の前走は大阪杯、阪神大賞典、日経賞、大阪―ハンブルクC。トーセンラー、アドマイヤラクティ、サトノシュレンとは、ここでお別れ…さようなら。

 (3)コース&距離実績 過去10年の内訳は関西馬7勝。基本は栗東の馬が強いのだが、関東馬でもイングランディーレ、ジャガーメイルには関西への遠征歴があった。美浦の馬なら長距離輸送の経験が必要となる。さらに調べると、優勝馬10頭中6頭に京都、阪神芝2000メートル以上での重賞勝ち実績があった。ここで一気にデスペラード、ムスカテール、ユニバーサルバンク、レッドデイヴィスが脱落。1度も関西圏に遠征したことがないフェノーメノも、ここでリタイア。

 (4)信頼度低い1番人気 過去10年の1番人気馬を見ると【1027】。何と!!勝ったのは06年ディープインパクトだけ。他9頭は連にすら絡んでいない。一方、7番人気以下が9頭も連対しており、馬連平均2万4220円の大荒れ傾向。淀の3200メートルには魔物が潜む。1番人気必至のゴールドシップも、残念ながらここでお別れだ。

 結論 全ての条件をクリアしたのは…カポーティスター。3走前の日経新春杯で重賞を勝ったばかりだが、4歳という若さ、戦歴、経験、実績を買って、大抜てき。ライバルが強いのは百も承知。しかし、何が起こるか分からないのが、近年の天皇賞・春なのだ。

 ≪昨年の天皇賞・春≫阪神大賞典で歴史的逸走をしながら2着の4冠馬オルフェーヴルが単勝1.3倍の断然人気。レースは逃げたゴールデンハインドと2番手ビートブラックの2頭が後続を大きく引き離し、早めスパートで先頭に立った14番人気(単勝159.6倍)のビートが4馬身差の快勝。オルフェーヴルは見せ場なく11着。

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2013年4月23日のニュース