【ラジオNIKKEI賞】プリンス ゼファー級末脚で上り詰める!
2013年6月25日 06:00 さあ、夏の福島競馬開幕。今週のメーン「ラジオNIKKEI賞」(30日)には秋のG1を目指す実力3歳馬が目白押しだが、中でも注目はシャイニープリンスだ。JRA重賞20勝を挙げた栗田博憲師(64)がG1・3勝馬ヤマニンゼファー級の素質と絶賛する逸材。その勝負服は青空に映える雪化粧した富士のデザイン。勝って秋のG1、マイルCS(11月17日、京都)へ登頂する構えだ。
【ラジオNIKKEI賞】
世界文化遺産への登録が決まった富士山にちなんだ青地に白い縦じまの勝負服。シャイニープリンスは、騎手がレースで身にまとう、この勝負服のようにG1へ向かって登頂を続けている。未勝利、500万、オープンと連勝を重ね、NHKマイルCでも小差6着。富士山で言えば今、何合目にいるのだろうか。
「ハミを外すとつまずいてしまうくらいだから、まだ成長途上。完成するのは秋だろう」。栗田博師がつまずいたと指摘したのは、NHKマイルCのスタート後。バランスを崩した上に他馬に挟まれて後方に置かれた。それでも直線だけで0秒3差まで詰め、師はその末脚に確かな手応えを感じ取った。「重賞初挑戦がG1になったが、スムーズだったら、いい勝負になっていたと思う。ヤマニンゼファーと比べてもそん色ない素質を持っている。同じ道を歩ませてきたつもりだ」
同厩舎に所属し、92、93年の安田記念を連覇した名マイラーが歩んだ道のり。ダートでデビュー2連勝を挙げたヤマニンゼファーの蹄跡を追うように、シャイニープリンスもダートで2連勝してから芝のオープン特別に挑んで快勝した。「芝向きなのは分かっていたが、馬体が弱いうちに芝を走らせるとダメージが大きい。体が固まるのを待ってから芝に挑むのが私のやり方」。98年高松宮記念を制したシンコウフォレストもデビューから4回連続でダート戦に出走させた。昔も今も変わらない栗田博流。「秋にはマイル路線を歩ませたい。今回はその前哨戦のつもり。勝って秋につなげたい」
ならば、登山でいえば7合目に差し掛かったところか。橘Sを制した和田とのコンビも復活。重賞初制覇を飾って、秋は頂上へ。開幕週の福島に富士山デザインの勝負服が躍る。
≪安田記念を連覇≫ヤマニンゼファーは4歳時の92年安田記念で11番人気ながらG1初制覇。これが重賞初Vでもあった。93年も勝って連覇。同年の天皇賞・秋ではセキテイリュウオーを鼻差抑えてG1・3勝目を挙げ、最優秀短距離馬などJRA賞3部門を受賞。父は名スプリンターのニホンピロウイナー。

