【浜田・東京本社ワンモアトライ】6日阪神11R キメラヴェリテがダービー除外のうっぷんを晴らす

2020年6月6日 08:00

 鳴尾記念。創設当初は春秋2回開催。年1回となった54年以降は施行時期と条件の変更が何度も繰り返された。40代半ばの記者の世代は年末開催で有馬記念への最終便と称された時期が懐かしい。現行のダービー翌週、阪神芝2000メートルとなったのは12年から。その12年から昨年まで3歳馬の参戦は皆無だった。白百合Sや福島のラジオNIKKEI賞など、受け皿となる3歳限定戦も整備されており必然的にそうなった。

 今年、現行開催となって初めて参戦する3歳馬がキメラヴェリテ。ダートとはいえ交流G3(北海道2歳優駿)勝ちがあり、収得賞金1650万円で無念のダービー除外。昨年なら楽に出走できた賞金で、高すぎたボーダーに泣いた。かと言って3歳限定の別定やハンデ戦に回れば、それなりに重量を背負わされる。52キロで出走できるここを選択したのは正解ではないか。若葉S2着の舞台。開幕週の単騎逃げ+軽量で粘りも増すはず。レアな挑戦で終わるか、それとも来年以降の3歳馬への指針となるか注目だ。(6)から。

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