北九州記念。ナムラクレアは50キロで臨んだ函館SSを完勝。今年の桜花賞で2冠馬スターズオンアースに鼻＋1/2馬身差の3着。それまでの戦歴から決してフロックではなく、実力で獲得した銅メダルだ。一緒に走ったライバル陣営から「ルール通りだから仕方ないけど、50キロはやはり“反則”だよ」のボヤキも聞こえたほど。今回は増量されるが、それでも53キロ。昨夏、フェニックス賞→小倉2歳Sを連勝した舞台。まだまだ軽い。

　前走後、さらに上向いているのは10日の1週前追いが証明。栗東坂路で4F50秒8。速いがオープンクラスなら珍しくない時計。ただラスト1F11秒4には驚がく。この日の最速ラップ。全体時計が50秒台で、ラストも11秒台は、なかなか目にすることのないラップ構成。普通は最後で脚が上がる。しかもラスト2Fから11秒8→11秒4と11秒台を続けたのは、この日はナムラクレア1頭だけ。類いまれなスプリント能力は、坂路調教にも表れている。（16）から。