3着馬までに秋華賞への優先出走権が与えられるトライアルレース「第7回紫苑Ｓ」。2歳女王のサークルオブライフは2枠2番に入った。桜花賞では猛然と追い込むも4着。オークスは出遅れが響き、本来の力を発揮できなかった。春の2冠は消化不良に終わっただけに、秋の反攻に期待がかかる。

　オークス2着のスタニングローズは8枠12番、ここをステップにラスト1冠を狙う。樫の舞台では2冠馬スターズオンアースの決め手に屈したが、器用な立ち回りを見せ「バラ一族」の底力を示した。中山はフラワーCを勝った適性のある舞台。秋初戦から好勝負必至だ。フェアリーSでスターズオンアースを破ったライラックは6枠8番。春2冠ではスタートに課題を残し二桁着順と苦しんだが、重賞勝ちが示すように能力は高い。小柄な牝馬が夏を越えてどこまで成長したか注目だ。

　中の人注目は7枠10番のサンカルパ。4月の中山1勝クラスでは逃げて後続を4馬身離す快勝劇。勝ち時計も1分46秒6と優秀だった。同型との兼ね合いもあるが、自分の形に持ち込むことができれば面白い存在となる。