2歳GⅠに向けて若き牝馬が火花を散らす「第27回ファンタジーＳ」。注目はききょうＳでレコード勝ちした8枠11番のアロマデローサ。今年の秋華賞を制したスタニングローズと同じローザネイから続くバラ一族の牝系で、レースセンスが光る。牝馬限定の重賞ならば大崩れはしない。

　アロマデローサと同じ池添学厩舎のブトンドールは5枠5番に入った。前走の函館2歳Ｓでは中段から豪快に差し切りＶ。決め手が生きる展開になれば重賞連勝が見える。7枠10番のバレリーナは前走・小倉2歳Ｓで2着に健闘。小倉新馬戦では逃げて後続に3馬身半差をつける快勝だったが、控える競馬にも対応して見せた。川田との新コンビで重賞獲りを狙う。

　中の人注目は3枠3番のクインズエルサ。キャリア2回の敗戦はいずれもアロマデローサに屈したもので、ここでは能力上位。小島助手も「前走で距離を克服してくれたし、コース替わりも問題ないと思います」と期待を寄せる。