武豊騎乗のジャックドールは５枠９番に入った。破竹の勢いで挑んだ昨年は２番人気５着。落鉄のアクシデントもありながら初めてのGⅠで力を見せた。その後は札幌記念のタイトルも手に入れ、次に見据えるは悲願のGⅠ制覇。鞍上がポイントに挙げるスタートには注目したい。

　１枠１番に入ったジェラルディーナは折り合いに進境を見せ、昨秋のエリザベス女王杯でV→有馬記念３着、名血らしいポテンシャルをついに開花させた。今回は休み明けの一戦も、「先週よりひとつ状態が上がって、いい状態で臨める」と斉藤崇師は自信を見せている。

　昨年の2冠牝馬スターズオンアースは６枠１１番から今季初戦を迎える。3冠を狙った秋華賞は3着も、骨折明け、久々を鑑みればハイパフォーマンス。今回も手綱を取るルメールは「今年、とても楽しみな馬ですね」と期待のまなざしを向けている。

　ヴェルトライゼンデは３枠６番からGⅠ初制覇を目指す。昨秋のジャパンCで3着、今季初戦の日経新春杯はハンデ５９キロを克服してＶと完全に勢いに乗った。新馬戦以来のコンビとなる川田も「とてもいい背中」と好感触だ。

　中の人注目は７枠１４番のヒシイグアス。前走・中山記念はプラス１４キロの馬体重、８か月ぶりを難なく克服し快勝。昨年のこのレースは休み明けで４着に敗れたが、今年は一度叩いて順調そのもの。GⅠ制覇に期待したい。