皐月賞の枠順が確定!

2023年4月13日 15:30

 混戦ムード漂う牡馬クラシック。2戦2勝で皐月の舞台にたどり着いたソールオリエンスは1枠1番に入った。良血を裏付けるように、前走・京成杯の勝ちっぷりは目を引いた。最終コーナーを逆手前で走り、外に膨れるロスがありながら差し切りV。横山武は「完成は秋以降の馬」とするが、現段階でもGⅠ制覇に届き得る。計り知れない潜在能力がいざ、1冠目奪取に挑む。

 共同通信杯を勝利したファントムシーフは4枠7番から。ここからの直行組は過去10年で5勝、3着2回と他路線を圧倒。21年エフフォーリア、22年ジオグリフと2年連続で勝利を飾っている。ホープフルSでは最内枠と出遅れが響き4着に敗れているが、名手ルメールが能力全開に導く。前走、そのファントムシーフの後塵を拝したものの、インパクト大のレースを見せたタッチウッドは8枠16番。スローペースに落とし込み脚を温存したとはいえ出遅れてからのロスは少なくなかった。あのレースぶりで、強豪相手に2着は評価できる。

 3枠5番フリームファクシも潜在能力は世代屈指だ。GⅠ2勝ディアドラの半弟という良血はデビューから一貫して芝2000メートルに出走。前走のきさらぎ賞でもきっちり勝利をつかみ3連勝、勢いに乗る。7枠14番タスティエーラは共同通信杯4着、弥生賞1着と皐月賞のゲートを迎えるまでに、消耗度の高い重賞を2戦消化。それでも堀師は「能力を出せる仕上がり」と状態に太鼓判を押している。

 中の人は7枠15番に入ったベラジオオペラに注目する。前走のスプリングS勝ちで無傷の3連勝。阪神、東京、中山といずれも違う競馬場で勝利を挙げ、この舞台に駒を進めた。持ち前の機動力とパワフルな体は皐月賞向きという雰囲気で、競馬センスも高水準だ。

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