青葉賞。ハーツコンチェルトはデビュー前から、武井師が「ちょっとモノが違うかも」と大きな期待をかけていた素質馬。中京の初戦は2着に8馬身差の衝撃デビュー。その時点で皐月賞で上位争いは確実と思ったが、まさかゲートインすらできないとは…。

　出遅れもあった。理想のポジションを取れず脚を余した。スローで末脚不発。緩い馬場もあまり得意ではない。新馬V以降、敗れた3戦の敗因はいろいろある。ただ、どれもG1を狙う馬なら乗り越えなくてはいけなかったレベル。3戦共に勝ち馬から0秒5差以内と、勝ちに届く位置には来ているので、なおさらそう感じる。

　「なぜ勝てないのか？スタッフとも話し合って調教もいろいろ変えてきた」と武井師。最終追いの動きはこれまでより力強く見えた。まだ馬券圏内を外していない左回りに戻るのはプラス材料。初手からグングン行くタイプではないので、距離延長も問題ない。ポテンシャルを出し切れば勝負になる。（4）から。