歴代優勝馬にリスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシなど後のＧⅠ馬がいる出世重賞「第12回アルテミスＳ」。注目の良血馬チェルヴィニアは4枠4番に入った。母チェッキーノは16年オークス2着、兄ノッキングポイントは今年のダービー5着と府中は得意としている血族。未勝利戦6馬身差Vで勢いに乗る逸材が初重賞制覇を狙う。

　7枠8番のサフィラもきょうだいにサリオスやサリエラがいる良血。新潟の新馬戦は不利もあり3着だったが、続く東京の未勝利戦では危なげなく快勝。ここもスムーズなら上位争いか。1枠1番のライトバック、8枠9番のスティールブルーは新潟の新馬戦で見せた上がり3F32秒台の末脚が魅力。同じ左回りの東京なら重賞でもやれる器だ。

　中の人注目は7枠7番のエリカリーシャン。国枝厩舎期待の一頭で、新潟の新馬戦は危なげなく逃げ切り勝ち。「勝った後に放牧に出して、心身ともにしっかりしたかな」と名伯楽も納得の成長曲線を描いているようだ。