サウジダービーに米から“変わり種”参戦

2024年1月18日 05:30

 フロリダ州のタンパベイダウンズで13日に行われたパスコS(ダート7F)を12馬身半差で圧勝し、デビューからの戦績を5戦4勝としたブッケムダノ(セン3)の陣営がレース後、2月24日にリヤドで行われるG3サウジダービー(ダート1600メートル)参戦を表明した。

 ブッケムダノは、ニュージャージー産馬。同馬と同じ21年にニュージャージーで生まれたサラブレッドは114頭で、米国全体の生産頭数からすると0・6%しかいないという少数派だ。

 アイルランド人調教師で、東海岸を拠点とするD・ライアン厩舎から2歳8月にデビューし、無敗の3連勝でフューチュリティS(ダート6F)を制し、リステッド初制覇。続くナシュアS(ダート8F)で2着に敗れ、連勝が止まったがパスコSを快勝して4勝目を挙げた。

 こうなると、普通ならばケンタッキーダービーが視野に入ってくるところだが、馬同様にライアン調教師も少数派のようで、「私はケンタッキーダービーに興味はない」と公言。サウジダービーを目指すことを明らかにしたものだ。日本からフォーエバーヤング(牡3)などが出走予定のサウジダービーは今年も、興味深い戦いになる。 (競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム