英国における障害シーズンのハイライトとなるのが、3月に行われる「チェルトナムフェスティバル」だ。火曜日から金曜日という、平日の4日間開催が定番となっているフェスティバルを、水曜日から土曜日までの4日間にシフトする案を、主催者が検討していることが明らかになった。

　フェスティバルの入場人員は、ここ3年の間に大幅な減少を続けており、22年には4日間で28万627人だった動員数が、25年には21万8839人と20％以上も縮小。英国では物価高が社会問題となっている中、チェルトナムは26年の開催の入場料据え置きや、場内で販売するビールの値下げなどを既に決めていた。そんな中、抜本的対策として浮上したのが、週末の土曜日に開催を行う案で、26年にこれが実現すれば、フェスティバル最終日は3月14日となる。

　ただし、フェスティバルの放映権を持つITVは、この案に反発。というのも、この日はシックス・ネーションズ・ラグビーの最終日にあたっており、その放映権も持つITVは、今さら調整できないとしているのだ。障害競馬の最高峰とされる開催の日程がどのように決着するか、大きな注目が集まっている。　（競馬評論家）