凱旋門賞は強力牝馬2頭に日本馬が挑む形に
2025年9月18日 05:30 10月5日にパリロンシャン競馬場で行われるG1凱旋門賞へ向けた一連の前哨戦が終了し、大一番へ向けた勢力分布がほぼ固まった。群雄割拠と称するにふさわしい、水準の高い混戦模様となっている中、戦線をリードしているのは2頭の牝馬だ。
まずは昨年のこのレースの2着馬アヴァンチュール(牝4=仏フェルラン、父シーザスターズ)。7日に行われたG1ヴェルメイユ賞で、今年の仏オークス馬ゲゾラ(牝3)に1馬身1/2差をつける快勝。5度目の重賞制覇にして、待望のG1初制覇を果たした。もう1頭は英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスとG1・3連勝を飾り、この路線の3歳牝馬としては傑出した存在となっているミニーホーク(牝3=愛Aオブライエン、父フランケル)。同馬は凱旋門賞の1次登録リストに名前はないが、追加登録を行った上での出走が見込まれている。
これを追う3番手グループの一角にいるのが日本勢。7日のG2フォワ賞を制したビザンチンドリーム(牡4=坂口)、14日のG3プランスドランジュ賞を制したクロワデュノール(牡3=斉藤崇)だ。大手ブックメーカーのコーラルは「今年こそ日本調教馬が凱旋門賞を制する」という“賭け”を、オッズ4倍で売り出している。 (競馬評論家)