英国でも称賛 日本の競馬ファンは世界一
2025年12月4日 05:30 欧州最高の牝馬市場として知られる「タタソールズ・ディセンバーセール」が開催されている、英国における馬の街ニューマーケットに滞在している。
先月30日に東京で行われ、カランダガンが外国馬として20年ぶりの優勝を果たしたジャパンCは、こちらの関係者の間でも大きな話題となっている。レースの模様は競馬チャンネルのレーシングUKで生中継され、日本でも短期免許で騎乗経験のある元騎手で、現在は競馬記者として活躍するフランシス・ベリーがスタジオでゲスト解説を務めた。
こちらの関係者の反応は大きく分けて2つ。1つは言うまでもなく、大接戦を演じたカランダガンとマスカレードボールの強さを称える声だ。そしてもう1つは日本の競馬ファンに対する憧れと言ってもよい賛美だ。7万7000人もの大観衆がパドックからレースまで固唾(かたず)をのんで見守り、勝者となった仏国調教馬が凱旋すると温かな拍手で迎え、レース後も多くのファンが競馬場に残って余韻を楽しむ。ファンが競馬とそんな関わり方をしている国は日本だけだと声をかけられ、とても誇らしい気持ちになった。日本の競馬ファンは世界一である。 (競馬評論家)