米競馬場での“珍事” 2着馬が馬券対象外になったワケ

2025年9月25日 05:30

 20日に米国ニューヨーク州のアケダクト競馬場で行われた開催で、2着に入った馬が馬券の対象にならないという不思議な事象が起きた。

 珍事の対象となったのは、11Rの牝馬限定未勝利戦(芝8・5F)に出走したジャストワンモア(牝4)。当日午前に放送された主催者後援のトーキング・ホーシスという展望番組が同馬を出走取り消しと発表。ところが、同馬を管理するホレイショ・デ・パズ調教師から主催者に対し、取り消しを申し出た事実はなかった。同競走の出走馬たちがパドックを回り始めると、そこにはジャストワンモアの姿もあった。この段階で主催者は善後策を協議。同馬をそのまま出走させるが、馬券の対象にはしないことを発走直前に決定した。

 大外枠から果敢に先行したジャストワンモアは道中4番手にいたサラトガスノウに直線で差されたが、7番手から追い込んだアダガールアディーの猛追を退けて2着を確保。馬主は2着賞金の9600ドルを手にした。その一方で、このレースのイグザクタ(馬単)は、サラトガスノウとアダガールアディーの組み合わせを的中馬券とし、払い戻しが行われている。(競馬評論家)

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