【凱旋門賞】気になる馬場状態…今年は日本馬もこなせそう
2025年10月2日 05:30 凱旋門賞の発走が今週日曜に迫っている。このレースの勝敗を分けるポイントの一つが、馬場状態にあることはよく知られている。
それだけに要因を求めるわけにはいかないが、日本調教馬の凱旋門賞制覇を阻んできた背景に、道悪というファクターがあることは間違いない。パリでは9月24日に9ミリの大雨があり、パリの北80キロほどの地点にあるコンピエーニュ競馬場を舞台としたその日の開催は、ペネトロメーター値5.0の不良という極悪馬場での開催となった。しかし、それ以降のパリは乾いた天候が続いており、アロヒアリイの追い切りが行われた同30日も、終日青空が広がる爽やかな一日となった。
今後、3日、4日に雨の可能性があるが、雨量は多くならない見込みで、主催者のフランスギャロは凱旋門賞当日の馬場を、ペネトロメーター値3.4から3.9の間になるとの見込みを発表している。ビザンチンドリームがフォワ賞を制した9月7日の開催が3.4、クロワデュノールがプランスドランジュ賞を制した同14日の開催が3.9だったから、天気の大きな崩れがなければ、今年の凱旋門賞は日本馬でも十分にこなせる馬場が舞台となりそうだ。 (競馬評論家)