アスフォーラ32年ぶり快挙の立役者はドライバー!?
2025年10月9日 05:30 5日にパリロンシャンで行われたG1アベイドロンシャン賞(芝1000メートル)を、オーストラリア調教馬として初めて制したのがヘンリー・ドワイヤー厩舎のアスフォーラ(牝7)だ。G1ナンソープS(芝1000メートル)との同一年制覇という、32年ぶりの快挙も併せて達成した同馬が、実は出走取り消しの瀬戸際に立たされていたことが話題となっている。
要因は、ドワイヤー師が同馬のパスポートを持参せずに競馬場に来たことにあった。同師は4日に行われたアルカナ現役馬セールでグレシアンデスティニー(牡3)を購入。パリロンシャンには同馬のパスポートを持参し、アスフォーラのパスポートは仏国において拠点としているシャンティイのアーミー・マーフィー厩舎に置き忘れていたのだ。厩舎関係者は既に全員がパリロンシャンに来ていたため、ドワイヤー師はウーバータクシーを手配。通常は1時間以上かかるシャンティイ~パリロンシャン間を、タクシーは52分で走り抜け、タイムリミット直前にパスポートが届いたのだった。ドワイヤー師はレース後、ドライバーこそが勝利の立役者として、パーティーに招待したいとコメントしている。(競馬評論家)