いささか気の早い話に聞こえるかもしれないが、26年5月2日に行われるG1ケンタッキーダービーの出走権をかけたポイント指定競走が19日、ケンタッキーダービーのお膝元であるチャーチルダウンズで行われるG3イロコイS（ダート8F）で開幕する。

　フルゲート20頭のケンタッキーダービーの出走枠をかけたポイントシリーズが創設されたのが17年。米国で開催される36競走に加えて欧州、中東ラウンドとして7レース、日本ラウンドとして4レースが組み込まれているのは前年と同じ。具体的には11月29日に東京で行われるカトレアS、12月17日に川崎で行われる全日本2歳優駿、例年2月東京のヒヤシンスS、3月中山の伏竜Sが対象となっている。システムとしては、20ある出走枠のうち最大で3枠は、米国外を拠点とする馬に分配される予定だ。

　ケンタッキーダービーの総賞金は、150回記念大会だった24年に従来の300万ドルから500万ドルに大幅アップ。名誉のみならず実利の面でも非常に魅力的なレースとなっている。26年のケンタッキーダービーに挑戦する日本馬が現れることを期待している。
　（競馬評論家）