BCクラシックへ向け強豪集結!G1パシフィッククラシックに注目

2025年8月28日 05:30

 今週土曜(30日)に米西海岸のデルマーで行われるのが、G1パシフィッククラシック(ダート10F)だ。この路線の総決算となる11月1日のBCクラシックと同コース、同距離で行われる一戦に、例年以上の好メンバーが集まった。3歳世代を代表するのが、春のG1プリークネスSの勝ち馬ジャーナリズム(牡3=マッカーシー、父カーリン)だ。7月19日にモンマスパークで行われたG1ハスケルSを快勝し、3度目のG1制覇を果たした同馬。ここで初めて古馬と対戦することになる。

 一方、古馬の代表格と目されるのがナイソス(牡4=バファート、父ナイキスト)だ。デビューから2つの重賞を含む無敗の3連勝を飾りながら、故障のため1年3カ月にわたって戦線を離脱した同馬。今年5月に復帰すると、ここまで3戦し、前走G2サンディエゴHを含む2重賞を制して、完全復調をアピールしている。古馬勢ではさらに、東海岸を拠点にG1を3勝しているフィアースネス(牡4=プレッチャー、父シティオブライト)も参戦を予定している。

 23日にサラトガで行われたG1トラヴァーズSを10馬身差で制したソヴリンティ(牡3=モット、父イントゥミスチーフ)が中心と見られているBCクラシックの勢力分布に、果たして変動は起きるか。パシフィッククラシックの行方に注目したい。 (競馬評論家)

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