昨年のマイルCSで強豪牡馬相手に勝ち、念願のGⅠ初制覇を達成したナミュールは6枠10番に入った。その後は香港マイル3着→ドバイターフ2着と世界でも通用する走りを見せていて、高野師も「メンタル、フィジカルと全てのレベルが上がってきた」と成長ぶりに自信を見せる。牝馬限定戦のここは必勝を期す一戦。鞍上に武豊を迎えGⅠ通算2勝目へ突き進む。

　悲願のGⅠ初制覇を狙うマスクトディーヴァは4枠6番に入った。前走・阪神牝馬Sは1番人気の期待に応える危なげのない勝利。課題のスタートも決め、改めて大器を証明した。1週前にCWコースで自己最速の時計を出しているように状態は絶好調。打倒ナミュールの最右翼として牙を研ぐ。

　阪神牝馬S2着から挑むウンブライルは3枠5番から。全兄には18年マイルCSを制したステルヴィオがいる良血馬。「去年の今頃から“来年こそは”と思いながら準備してきた」と木村師が期待を寄せる一頭だ。近走は重賞で5着→4着→3着と好走が続くモリアーナは7枠13番から。鞍上には引き続き大ベテランの横山典。「走りやすいコースだとは思います」と武藤師はGⅠ獲りへの意欲を示した。

　中の人注目ハーパーは4枠7番に入った。昨年は牝馬3冠を皆勤。古馬初挑戦のエリザベス女王杯でも3着と安定した結果を残している。近2走は牡馬一線級相手に敗れているが、牝馬限定戦ならGⅠでも頼りになるはず。