【浜田の公式“券”解】26日東京11R レガレイラが17年ぶり牝馬V

2024年5月26日 08:00

 日本ダービー。たまに“勝利の女神さま”の気まぐれがあるものの、基本的には王道の皐月賞組から本命馬を探せばいいレース。無敗2冠を目指すジャスティンミラノの皐月賞は圧巻の走りだった。ただ、鮮やかすぎたきらいもある。戦前は中山向きではないとされていた。でもあのレースぶりを見せられて、実は中山向きなのでは…とさえ思っている。もちろん2戦2勝の東京も問題はない。ただ、これまで3戦、一度も最速の上がりをマークしたことがない。正攻法の好位抜け出しタイプ。東京のG1で先頭に立ったところを切れ者にズドン。もし負けるとすれば、このパターンだろう。

 そもそも今年の皐月賞はレース前まで近年まれに見る大混戦と目された。実際、上位人気5頭までが単勝10倍を下回りオッズも割れた。ミラノのド派手なレコードVで、2冠目は一転、1強ムードだが、皐月上位組にそこまでの能力差は感じない。

 本命はレガレイラ。皐月賞は休み明けで展開不向き。負けるべくして負けた。それでも上がり最速3F33秒9で0秒5差6着まで追い上げた。ホープフルSを勝ってはいるが、決して中山向きではない。やはり東京でこその馬。ミラノとは対照的にここまで4戦全てで最速の上がりをマーク。牝馬特有の切れを存分に発揮してきた。皐月賞敗戦後はオークスへ向かうと思っていた。でも陣営はあえてダービーに駒を進めてきた。

 ウオッカが64年ぶりの牝馬Vを達成して、はや17年。その間もブエナビスタ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイなど、もしダービーに挑戦していれば確実に好勝負したであろう牝馬を何頭も見てきた。勝っても驚きはない。いや勝つだけのポテンシャルをレガレイラは持っている。(2)から。

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