昨年のスプリンターズS覇者ママコチャは8枠18番から秋初戦を迎える。3月の高松宮記念以来と間隔は空いたものの入厩後は坂路で入念に乗り込まれ、最終追いには再タッグの鮫島駿とコンタクト。「いい仕上がりでトライアルに臨めそう」と鞍上は自信を見せた。連覇が懸かる秋の大舞台に向けて、弾みをつけたい。

　春のヴィクトリアMでG1初制覇を飾ったテンハッピーローズは6枠12番に入った。BCマイルに向けて、秋の復帰戦にはこの舞台を選択。キャリア2度目の6F戦となるが状態は申し分ない。試金石の一戦に挑む。

　重賞連勝中の3歳牝馬ピューロマジックは7枠13番から。前走の北九州記念は初対決の古馬をスピードで圧倒して逃げ切りV。名刺代わりになりつつある二の脚の速さはここでも必見だ。千直のアイビスSDを制したモズメイメイは1枠1番。コンビを組む国分恭は「条件も合っていると思う」と期待を隠さない。差す競馬が板についてきた中での最内枠、手綱さばきに注目だ。

　中の人注目は4枠8番に入ったキミワクイーン。今週まで使用されるAコースは先週の台風の影響もあり痛みが見られる。力のいる馬場だけに、洋芝で実績を持つこの馬の台頭には注意を払いたい。