米国における競馬の祭典ブリーダーズC。残念ながら日本での馬券発売はないが、日本の競馬ファンにとっても大注目なのが、牝馬のダート女王決定戦G1・BCディスタフ（9F）だ。

　1番人気が予想されているのが、ソーピードアンナ（牝3）だ。今季ここまで6戦し、4馬身3/4差で制したG1ケンタッキーオークスなど4つのG1を含む5勝。唯一の敗戦となったのが、牡馬に挑み、BCクラシックで人気になっているフィアースネス（牡3）に頭差及ばなかったG1トラヴァーズで、今年の3歳牝馬では抜けて強いと言われている一頭だ。

　一方、古馬の代表格とみられていたのが、前年に続くこのレース連覇を狙っていたイディオマティック（牝5）だったが、左膝の負傷のため回避することが25日に決定。デビュー以来ここまで7戦無敗の戦績を残している日本調教馬オーサムリザルト（牝4）は、G1パーソナルエンスンSを含めて重賞5勝の実績を誇るレイジングシー（牝4）と、ほぼ横並びの2番手評価となっている。

　ブリーダーズCは、現地時間2日午後1時21分（日本時間3日午前5時21分）に発走予定のディスタフにも、ぜひご注目いただきたい。　（競馬評論家）