春の中山開幕を告げるG3「第20回オーシャンS」の枠順が28日、確定した。G1高松宮記念（3月30日、中京）へつながる重要な前哨戦だ。

　23年スプリンターズSを制したママコチャは6枠11番から始動。4着に終わった昨年のスプリンターズSでも勝ち馬ルガルとはわずか0秒1差だっただけに、この舞台での適性は抜群。春の電撃王奪取へ弾みをつける。

　メンバー随一の勢いがある上がり馬ステークホルダーは2枠3番に入った。全4勝のうち、3勝は同舞台の中山芝1200メートル。目下2連勝中と勢いは本物だ。

　6F戦で巻き返しを期すオフトレイルは5枠8番。昨年スワンS2着、阪神C3着と7F重賞で好走してきたが、前走東京新聞杯では8着と振るわなかった。6F戦について陣営は「マイルだと組み立てが難しいので初めての千二になりますが、凄い決め手があるので」と変わり身に期待した。

　中の人が注目するのはウインモナーク。6枠10番から重賞初Vを狙う。最終追い切りではWコース単走でラスト1F10秒7の好時計を記録。26日の最速だったことからも仕上がりは申し分なし。主戦の松岡は「調子がいいのがタイムにも表れている」と太鼓判。本番でも極上の切れ味を披露する。