2歳王者クロワデュノールは5枠10番、無傷の皐月賞馬への挑戦が幕を開ける。前走ホープフルSは余力十分に2馬身差V。圧倒的なパフォーマンスで世代の頂点に立った。4カ月ぶりの実戦になるが、3週連続で北村友を背に調教。その鞍上は「動きに余力を残していて言うことのない追い切り」と最終追いを絶賛した。史上22頭目となる無敗Vへ、万全の準備で臨む。

　1枠2番に入ったエリキングは、前走の京都2歳Sを制し無敗の重賞馬に輝いた。その後骨折が判明したものの、かつて多くの競走馬が復帰した右第1指骨の負傷で「骨折の影響はほぼないと思っていただいて大丈夫」と中内田師。その言葉通り、最終追いではメリハリのある動きが際立った。2歳王者との初対戦に挑む。

　マスカレードボールは3枠6番から。大外枠に入って厳しい競馬を強いられた昨年暮れのホープフルSを除けば3戦3勝。前走は出世レースの共同通信杯を勝ち、改めて世代屈指の能力を示した。小回りコースへの対応が鍵を握る。先行力が武器のピコチャンブラックは5枠9番に入った。前走はスプリングSを勝利し、父子制覇を達成。その前走より「もう一段階、芯が入った感じがある」と上原佑師も自信をにじませる。

　中の人注目は7枠13番のアロヒアリイ。前走の弥生賞ディープインパクト記念では出入りのあるレース展開の中、捲りの競馬。ただ、スピードにのった4角を逆手前で走り大きく膨れるロスが痛かった。それでも3着。スムーズなら惑星となりそう。