レコード連発で盛り上がった函館シリーズの最終日を飾るのが、20日に行われるJRA2歳重賞第1弾「第61回函館2歳S」。その枠順が18日、確定した。

　主役は快速娘カイショーで2枠2番。函館開幕日の芝1000mを逃げ切り。注目を集めたのはそのタイムで、56秒4と2歳コースレコードを更新。実に46年ぶりに歴史を塗り替えた。最終追い切りを終えた谷川助手は「滞在で順調に来ています」と好感触。北の一番星が、世代最初のタイトル獲得を狙う。

　同じく快速牝馬のブラックチャリスは6枠8番。函館芝1200メートルの新馬戦で1分8秒2の2歳コースレコードを叩き出した。最終追い切りはサラッとフィニッシュ。メンタル面のたくましさは鞍上・浜中も評価。先日のセレクトセールでも話題をさらったキタサンブラック産駒が週末も存在感を示すか。

　馬格に恵まれて成長が見込めるクラディスティーナは6枠7番。重馬場の新馬戦は4番手から鋭伸V。最終追い切りは雨の中、迫力満点の動きを披露。天気や馬場が悪化しても能力は発揮できそうだ。

　中の人注目はデビューから2戦連続で函館芝1200mを使われたタガノアラリアで7枠10番。前走は先行策からメンバー2位の上がり3F34秒9で快勝。経験値、スピード、切れ味の3拍子がそろっていて穴候補にうってつけだ。