16日にハッピーバレーで行われた開催をもって、香港における24/25年シーズンが閉幕した。これに先立ち、11日にローズウッドホテルで香港チャンピオンアワーズの授賞セレモニーが行われ、カーインライジング（セン4＝ヘイズ）が「年度代表馬」「最優秀短距離馬」「最優秀4歳馬」の3冠を獲得した。

　ニュージーランド産で、23年12月に香港でデビューしたカーインライジング。そのシーズンは7戦し、G3シャティンヴァーズを含む5勝を挙げた。24/25年の同馬は8戦し、負け知らずの8連勝。24年11月のG2ジョッキークラブスプリント（芝1200メートル）で、セイクリッドキングダムが持っていた記録を17年ぶりに更新する1分7秒43のトラックレコードを樹立。その後も、G1香港スプリントを制したのに加え、香港スプリントシリーズ完全制覇を達成するなど、無敵の快進撃を続けた。

　24/25年の香港には、史上2頭目の古馬3冠を達成したヴォイッジバブル（セン6＝イウ）、G1香港カップに加えてドバイのG1ジェベルハッタを制したロマンチックウォリアー（セン7＝シャム）といったスターホースもいたが、彼らを退けての年度代表馬受賞となった。（競馬評論家）