愛国ダブリン近郊のカラ競馬場で、29日（日曜日）の現地時刻16時10分（日本時間24時10分）に、第160回G1アイリッシュダービー（芝12F＝約2414メートル）が発走の時を迎える。

　本命とみられているのが、4週前にエプソムダウンズで行われたG1英ダービー（芝12F6ヤード）を3馬身3/4差で快勝したランボーン（牡）だ。大柄で跳びの大きな同馬にカラのトラックは向いているとみられており、当日はオッズ2倍を切る圧倒的人気が予想される。

　2着レイジーグリフ（牡）、3着テネシースタッド（牡）といった英ダービー上位組も逆転を狙っているが、6月5日にレパーズタウンで行われたLRグレンケアンS（芝9F）を制しての参戦となるグリーンインパクト（牡）や、5月10日のLRダービートライアルS（芝11F133ヤード＝約2334メートル）を勝ちながら英ダービーを回避し、ここ一本に目標を絞ったパペットマスター（牡）など、別路線組にも伏兵は多い。レースの模様はグリーンチャンネルで23時30分から1時間にわたって放送予定。

　間もなく始まる古馬との戦いに、3歳世代を代表して参戦するのはどの馬になるか、皆さまもぜひご注目いただきたい。　（競馬評論家）