3歳4連覇中も今年は古馬優勢?

2025年7月3日 05:30

 今週土曜(5日)に英国のサンダウン競馬場で行われるのが、10F路線のG1エクリプスSだ。この路線の3歳と古馬の強豪が初めて顔を合わせる一戦で、直近4年は3歳世代が4連勝中。過去10年を見ても3歳馬が7勝と古馬を圧倒しているが、今年は古馬優勢と見られている。

 1番人気が予想されるのが、ここまでの戦績6戦5勝の地元英国のオンブズマン(牡4=ゴスデン)だ。前走G1プリンスオブウェールズS(6月18日、アスコット)では、直線で何度も前が壁になりながら、残り1Fで進路を見つけると矢のように伸びて2馬身差の快勝。G1初制覇を果たした。今季に入って、フランスにおけるこの路線のG1を連勝中のソジー(牡4=ファーブル)も、相当の実力馬である。

 一方、3歳世代の代表格となるのが、6月1日のG1仏ダービーを勝って参戦となるアイルランド調教馬カミーユピサロ(牡=A・オブライエン)だ。8月20日にヨークで行われる、この路線における真夏の王者決定戦、英G1インターナショナルSに、今年はダノンデサイル(牡4=安田)など日本調教馬が参戦を予定している。エクリプスSは日本馬の相手を見極める上でも、見逃せない戦いとなりそうだ。 (競馬評論家)

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