ベルモントSで2冠目指し2頭再び激突

2025年6月5日 05:30

 今週土曜、米国3歳3冠最終戦のベルモントSが行われる。創設が1867年で、3冠の中で最古の歴史を誇るあたり、同じように3冠最終戦のセントレジャーが最も長い歴史を持つ英国と符合する。ベルモントパークが改修で閉鎖中のため同じニューヨーク州のサラトガに舞台を移し、距離も本来の12Fから10Fに短縮しての施行となるのは、いずれも昨年に続いて2年連続のことになる。話題の中心は3冠初戦のケンタッキーダービーを制した後、2冠目のG1プリークネスSを回避しての参戦となるソヴリンティと、ケンタッキーダービーで2着惜敗後に2冠目のプリークネスSを制したジャーナリズムの2度目の直接対決にある。

 歴史を振り返ると、ケンタッキーダービーとベルモントSの2冠を達成した馬(3冠馬除く)は11頭。3冠を達成した13頭よりも少ないのは、少し意外な思いがする。一方、プリークネスSとベルモントSの2冠を達成した馬は3冠馬より多い18頭いる。過去の傾向はジャーナリズム優位を示唆するが、果たしてこの2頭で決着するのか、あるいは別路線組の台頭があるのか。注目したい。(競馬評論家)

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