【京成杯AH】初先行でクエスト復活気配 馬なりで貫禄の先着
2018年9月6日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=5日】京成杯AHのロードクエストはWコースで最終追い。アーチザンバレット(2歳新馬)、コパノステラート(3歳500万)を引き連れて先行。直線で必死に食い下がる後輩2頭を尻目に、馬なりのまま貫禄の最先着を果たした。重賞出走馬が追い切りで先行するのは珍しい。疑問に思った浜田は小島厩舎へ。騎乗した土明助手の答えは明確だった。「確かに最終追いで先行したのは初めて。ただ、中間の稽古では何度かやっている。最近は追い掛ける形だとダラッと脚を使うが、後ろからプレッシャーを感じる方が馬も反応してくれる」
以前は後方一気を得意としたクエストだが、年齢を重ねるごとに反応が鈍くなったため、現在、脚質転換の真っ最中。春は6F戦を使って刺激を与え、近2走は好位で踏ん張って2、5着と結果が出始めている。「ゲートが速くない馬だが、千二を使ったことで出て行くことを覚えつつある。調教でも1完歩目を速く出すことを意識している」。2年前のこのレースを制して以降、白星から見放されているが「勝った舞台で何とか復活を」と同助手。陣営の努力が実を結ぶか。