一時的に関東から栗東へやってきた2人が修業で成長誓う
2018年9月20日 05:30 【東西ドキュメント・栗東=19日】33歳の加藤士津八師と、23歳の井上敏樹。一時的に関東から栗東へやってきた調教師と騎手である。
今春、調教師のライセンスを手にした加藤師は1カ月に及んだ矢作厩舎での修業を「有意義でした。こういうやり方もあるんだな、と勉強になりました」と振り返っている。来年の開業を前に得たものを全て財産にする貪欲な決意だ。
一方、この日、初めて栗東トレセンに足を踏み入れたデビュー5年目の井上は「右も左も分からないので戸惑ってばかりです」とキョロキョロする様子も見受けられる。菱田は「なぜ、栗東へ?」という質問をぶつけてみた。「ふがいない成績だし、一度、環境を変えてみようと思ってきました。人脈も広がれば“第3場”で騎乗する時などにつながりますからね」と現状打破が目的だと明快な返事。思い悩むよりもまずは行動に移すが先!との判断で、年末まで須貝厩舎の調教を主に手伝うという。「スタートセンスは自分の武器。どなたかそこを評価してもらえないですかね」の言葉はせっかくのアピール。もちろんそこは付け加えておく。