【オールカマー】ゴールドアクター、再起へ 馬なり首差先着

2018年9月20日 05:30

<オールカマー・追い切り>吉田隼を背に併せで追い切ったゴールドアクター

 「第64回オールカマー」追い切りが東西トレセンで行われた。グランプリホース、そして一昨年の覇者であるゴールドアクターだが、放牧を挟み、ここは仕切り直しの一戦だ。復帰戦へ向け中川師は「昨年の秋から背腰が良くなかったが、今はそれはいい。何とか態勢は整ったという感じ」と慎重にコメントした。

 Wコースでの最終追いは、7馬身先を行くエンパシー(4歳500万)を追い掛け、直線半ば内から並びかけると馬なりで首差先着。5F67秒6〜1F13秒1。時計自体は目立たないが、前夜の降雨で重い馬場になっていたことを考えれば走りに重苦しさはない。「動きは以前から変わらない。やろうと思えば時計は出る。大阪杯の時よりはいいんだろうけど、それが結び付くかどうか。気持ちで走る馬だから」と、吉田隼も状態面に関しては問題なしのジャッジを下した。

 今年前半は2戦して11、16着と大敗を喫した。敗因に「春の2戦は馬の気持ちがめげてしまっていた。以前のように闘争本能に火が付けば」と精神面での変化を挙げた鞍上。中川師も対策として最終追いで着けたチークピーシーズかブリンカーを本番で着けることを明言した。再起へ、奮い立つ闘志を見せるか。今後を占う一戦となる。

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