【大井・東京スプリント】女性初グレード制覇で菜七子記念日

2019年4月10日 05:30

藤田菜七子

 菜七子が“メモリアルデー”に新たな偉業に挑む。藤田菜七子(21)は10日、大井のG3「第30回東京スプリント」でコパノキッキング(セン4=村山)に騎乗。16年にJRA初勝利を挙げた思い出の日に、女性騎手初のグレードレース制覇を狙う。

 うれし涙を流したあの日から3回目の4月10日。東京スプリントを前に、菜七子は「素晴らしい馬なので、頑張りたい」と決意表明。自身初のG1騎乗となったフェブラリーS(5着)からコンビ継続となるコパノキッキングへの信頼を示した。

 3年前の4月10日は福島(サニーデイズ)でJRA初勝利を挙げた日。それから中央、地方を問わず腕を磨き、JRA通算55勝。今年はフェブラリーS、高松宮記念で2回のG1も経験した。「初めてのフェブラリーSは本当に周りの景色が違って見えたけど、高松宮記念は落ちついて乗れたと思う。私は乗せていただいた経験を次に生かさないといけない」と菜七子。もう、大舞台だからと気後れする姿はない。

 この中間はキッキングとコンタクトを取ってはいないが、前回で特徴は把握した。乗り難しいテンションの一方で、末脚の破壊力は現役屈指。「レースに持っていくまでのテンションを気にかけてあげたい。(前回の1600メートルより)1200メートルは合うと思う」。舞台の大井についても「広いコースはいい」と歓迎している。

 女性騎手のグレードレース最高着順は06年浦和記念でキングスゾーンに騎乗した山本茜(名古屋所属、引退)の2着。「女性騎手だからという意識はないですが、有力馬に乗せていただけることに感謝して精いっぱい頑張りたい」と菜七子。メモリアルデーに狙うは偉業Vあるのみ。今度のうれし涙は大井のカクテル光線に彩られる。

 ▼村山師 前走の疲れは取れて、いい状態で出せそう。大井の重いダートがどうかだが、血統的にはこなせていい。秋には米国遠征プランもある。ここは結果を出さないといけないレース。

 【菜七子JRA初勝利】16年4月10日 福島9R(ダート1150メートル)を2番人気サニーデイズ(牡5=相沢)に騎乗し、2番手追走から最後の直線で抜け出して優勝。デビューから中央通算51戦目で待望の初勝利を挙げ、ウイナーズサークルでは関係者やファンから「おめでとう!」と何度も声を掛けられ、涙を浮かべた。菜七子は表彰式後「このまま勝てないんじゃないか、と何回も思いました。デビューしてからの1カ月は本当に長かった。これまで私の馬券を買ってくれた方、すいませんでした。ようやく勝ててホッとしています」とコメントした。

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