【皐月賞】テンゲン、短期間でさらにパワーUP

2019年4月10日 05:30

坂路でキャンター調整するメイショウテンゲン

 【G1ドキュメント・栗東=9日】今週から栗東トレセンの馬場開門時間は1時間繰り上げられ午前6時に。肌寒さを感じながら取材を開始した新谷は、弥生賞を快勝したメイショウテンゲンの状態を確かめるべく池添兼厩舎に足を運んだ。全休明け火曜のメニューは朝一番にCWコース→坂路。担当の土屋助手は手入れを終えて次に調教へ向かう馬の準備をしながら軽快なトークを弾ませてくれた。

 「前走はみんな馬場を気にしているところを上手に走ってくれた。きさらぎ賞(5着)で雨馬場を経験して慣れがあったね」

 コメントの字面からは道悪の鬼とも思える。しかし、決して道悪巧者ではないと強調した。

 「非力な面が残っているし、真っすぐ走れないなど課題も多く残っている」

 前走後の動きや気配について「ずっと使っているから(状態が)大きく上向いていることはないけど、いい状態をキープできている。今のところは順調。1週前に三浦騎手に乗ってもらって“スピードに乗ってからの感じが凄く良かった”と、いい感触をつかんでもらっている」と笑顔で振り返る。

 2週続けてCWコースで好時計をマークし、力強い走りを見せている。弥生賞からの短期間でさらにパワーアップした姿が印象的だった。道悪の弥生賞Vがフロック視されるなら配当的にも妙味大の存在。新谷は水曜の最終追い切りをチェックする作業が、ますます楽しみになった。

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