【ヴィクトリアM】今週も勝機は前!セラピアの出来に前のめり

2020年5月14日 05:30

併せ馬で坂路を駆け上がるセラピア(撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=13日】13日付の「G1データMAX」を読み、改めてヴィクトリアマイルは穴狙いだと確信した新谷。隠し玉がいる。セラピアだ。

 前々走の摂津特別で◎を打って快勝。前走・難波Sは2Fの距離延長を嫌って▲にとどめたが、0秒2差つけて、あっさり連勝。2番手から悠々と抜け出したセンスの良さにG1でも通用する高い能力を感じ取った。

 心の中で注目しながら、最終追いの動きを追った。坂路で併せ馬。先導役の後ろで折り合いを確認。勝負どころで内に進路を取った。ここでゴーサイン。並ぶ間もなく抜け出した。4F51秒8~1F12秒2。時計もそうだが、実戦を想定した動きにホレボレした。動きを確認した藤岡師も当然、満足げ。「馬場が荒れている時間帯でも前に馬を置いてよく我慢できていた。やれば動くタイプだがテンションを上げないよう調整した。いい動きだった」

 10日のNHKマイルCは2番手追走のラウダシオンが勝ち、逃げたレシステンシアが2着のいわゆる“行った行った”。高速馬場では起こりがちな展開だ。3歳時のフローラSでは引っ掛かって14着に大敗したセラピアだが、その後に折り合いを徹底的に学び、前走・難波Sでは緩い流れを楽にクリアした。上がり3Fは33秒7をマーク。「徐々に我慢できるようになってきた。その分、しまい(の脚)がしっかりしてきた。ムキムキではないが馬体も増えている。着実に成長している。ここまで青写真通りにうまく運べた。相手は強くなるが期待している」(同師)

 ここまで聞ければ、もう大丈夫。好位追走から懸命に踏ん張るセラピアの姿を思い描き、早くも大万馬券を獲った気になっている新谷だった。

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