【安田記念】アーモンドアイ2着 新記録の芝G1・8勝お預け ルメール「本来ならもっといい脚を使えた」
2020年6月7日 17:06 芝G1・8勝を懸けて臨んだアーモンドアイは2着。新記録達成はならなかった。数少ない懸念材料だったゲート難が、ここ一番で顔を出した。前にのめるようなスタートで、わずかに遅れた。すぐにリカバーしたが、序盤は中団よりも後ろ。ヴィクトリアマイルのような楽な展開には持ち込めなかった。それでも3~4角で位置を上げて直線へ。追い出しを待つルメール。残り400メートル過ぎで進路はクリアになった。ゴーサイン。だが、いつものようなギアチェンジがない。伸びあぐねる。先に抜け出したグランアレグリアとの差は開く。それでも死力を振り絞り、内のインディチャンプを何とかねじ伏せての2着。完敗だった。
「出遅れはあったが、うまくリカバーできた。勝ち馬を見ながら、スムーズに直線に向いた。脚は使っている。でも、本来の彼女なら、もっといい脚を使えたはず。コンディションは良かったが…」。受け入れ難い敗戦に、ルメールは言葉を絞り出すのが精いっぱいだった。
国枝師は「ちょっとゲートで気持ちが高ぶるところがあって、タイミングが合わなかったね」とスタートを振り返った。初めての中2週でのレース。「難とも言えないが、表向きは何でもなくても(中2週が)影響したのかな…。それにしても(追っての)反応がちょっとね…」と肩を落とした。
安田記念は昨年も発馬の不利が響いて3着。国枝師は「仕方ないね。まあ、秋があるから」と前を向いた。宝塚記念には向かわず、夏場の充電を経て、秋のG1戦線を目指す予定。新記録への新たなチャレンジが始まる。