【英G1・ナッソーS】ディアドラ、連覇ならず最下位…橋田師「何かを変えないといけない」

2020年7月31日 05:30

 英国の牝馬G1「ナッソーS」(JRAの馬券発売なし)が30日(日本時間同日深夜)、グッドウッド競馬場で行われ、連覇を狙った日本のディアドラ(牝6=橋田)は7頭立ての最下位。G13勝目はならなかった。勝ったのはディープインパクト産駒ファンシーブルー(牝3=愛D・オブライエン)だった。

 昨年にアグネスワールド(00年ジュライC)以来となる英G1制覇を果たした思い出のレース。ディアドラとマーフィーは好位からレースを進めたが、直線でまさかの失速。日本調教馬として史上3頭目の海外G1連覇はならなかった。

 陣営は早くから今年の大目標を凱旋門賞(10月4日、パリロンシャン)と公言してきた。思わぬ大敗に橋田師は「馬の様子をしっかり見ないとはっきりした敗因は分からない。彼女が走ることに意欲的になるように工夫しないと。何かを変えないといけない」。不屈の女傑は悔しい敗戦を糧に大一番での一発逆転を狙う。

 【ディープインパクトの命日にファンシーブルーV】17年にアイルランドで誕生したディープインパクト産駒ファンシーブルーが3歳馬同士の激しい競り合いを制した。道中2番手追走から直線半ばで抜け出し、最後は追い込んだワンボイスに迫られたがもうひと伸び。首差しのいでゴール板を駆け抜けた。前走の仏オークスも快勝した孝行娘が昨年7月30日に急死した父の命日に弔いのG1制覇。日本から遠く離れた英国から天国のディープへ吉報を届けた。

 ◆ディアドラ 父ハービンジャー 母ライツェント(母の父スペシャルウィーク)牝6歳 栗東・橋田満厩舎所属 馬主・森田藤治氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績31戦8勝(うち海外12戦1勝)。

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