97年菊制覇マチカネフクキタル死す「最後は放牧場の草地で眠るように」

2020年7月31日 16:12

1997年の菊花賞を制したマチカネフクキタルと南井騎手

 97年の菊花賞を制したマチカネフクキタルが7月31日、山梨県北杜市の小須田牧場で死んだ。26歳だった。10年に種牡馬を引退後はマチカネタンホイザ(13年12月に死亡)と一緒に同牧場で余生を過ごしていた。同牧場は「『馬名のフクキタルから福を貰いに』と、常に多くのファンの皆様に囲まれている馬でした。最後は放牧場の草地で眠るように亡くなりました」とその死を悼んだ。

 現役時代は22戦6勝。3歳夏のさくらんぼSを制して軌道に乗ると、秋からは南井克巳とコンビを結成し、神戸新聞杯、京都新聞杯と3連勝。さらには菊花賞も制し、4連勝でG1馬の座に就いた。その後は裂蹄などに悩まされ、6歳まで現役を続けたものの勝つことはできなかった。種牡馬としては平地での活躍馬こそ出せなかったが、障害では07年の中山新春ジャンプSを制し、中山グランドジャンプでは2着だったリワードプレザンが出ている。

 なお、同じく細川益男オーナーが所有する同期にはマチカネワラウカドがおり、「笑う門には福来たる」のセットで語られることが多い。ワラウカドはダートで活躍し、重賞を3勝している。

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