【ジャパンC】福永、コントレイルに異例の騎乗「いい状態にかなり近づいている」
2020年11月25日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=24日】月曜競馬翌日のトレセンは全休日。それでも、寺下は坂路に向かっていた。午前7時前の気温は4度。先週とは違ってグンと冷え込み、震えながら自転車をこいだ。重賞出走馬に限り、この日は申請すれば馬場入りが可能。ジャパンC出走馬も大半が調教を行った。
無敗の3冠馬コントレイルは主戦の福永がまたがり、坂路を4F70秒9でゆったり駆け上がった。引き揚げてくると、見守った矢作師に手振りを交えて感触を伝える。笑みもこぼれていた。直後に鞍上を直撃だ。
「今日は良化度を確認したかったが、金曜に乗った時より随分良くなっている。歩いている時から雰囲気は良かったよ。いい状態にかなり近づいている」
最終追いの前日に騎手が騎乗するのは異例だが、その理由について「今日のようなゆっくり(の調教)の方が変化が分かりやすい。乗って良かった。速くなればなるほど動きが紛れて分かりにくくなる。走る馬ならなおさらだね」と説明した。
見守った矢作師も「予定通りのメニュー。先週火曜(17日)の時点では体重の割に体の張りが物足りないかなと思ったが、この1週間で張りが出て良くなった。ノープロブレム」とジャッジした。1週前追いは併走馬に遅れて見栄えしなかったが、ジャパンCウイークを迎えて上昇ムードが漂う。
水曜の最終追いにも鞍上が騎乗する予定。福永は「厩舎スタッフ、獣医さんがうまく手を尽くしてくれている。この4、5日で雰囲気が変わり、やるごとに良くなっている。明日はそんなにやらなくていいと思う」。信頼のチームワークで万全の態勢を整えていく。