【弥生賞】今年複勝率3位ミルコ テンバガーに皐月賞切符贈る「楽しみな馬」
2021年3月4日 05:30 【東西ドキュメント・栗東=3日】冷たい風が吹き荒れ、気温3度とは思えぬ寒さ。震える寺下の前を弥生賞ディープインパクト記念に出走するテンバガーがM・デムーロを背に通り過ぎていった。
最終追いはCWコースでジェットモーション(5歳2勝クラス)と併せ馬。僚馬を2馬身追走し、直線は馬なりのまま楽に併入した。引き揚げてきた鞍上に感触を聞こうとしたが「ちょっと待ってね」と急いで馬場に入っていった。42歳のミルコは元気いっぱいだ。
続けて来週の金鯱賞でコンビを組むキセキ(牡7=辻野)の追い切りに騎乗。CWコースをダイナミックな脚さばきで駆け抜けた。改めて鞍上を直撃。「僕が乗った時(18年宝塚記念8着以来)はまだ子供だったけど落ち着いて大人になったね」と成長を口にする。テンバガーについては「いい背中をしている。この馬も楽しみだよ」。今年の複勝率44・6%はルメール、福永に次ぐ3位。トライアルでも“3着以内”に入り、皐月賞切符をプレゼントするか。