【金鯱賞】3冠牝馬デアリングタクト道悪に泣き首差2着 「3、4角で苦しく」 次走は香港QE2予定

2021年3月14日 16:42

<中京11R ・金鯱賞> 2着に敗れたデアリングタクト (撮影・亀井 直樹)

 手応えが悪いなりに懸命に脚を使ったが、あともうひと押しが利かない。単勝1・4倍の1番人気で今季初戦を迎えたデアリングタクトは道中6番手から。直線、外に出して進路を確保。渋った馬場に手こずりながらもジワジワ伸びたが内で粘るギベオンだけはとらえ切れず首差2着で無念のゴールとなった。松山が悔しそうに振り返る。

 「今の前残りの馬場だし、できれば逃げ馬の後ろの位置がほしかったけど取れず。それでも2列目で折り合いがついて、いい形。しっかり脚がたまっているかと思ったけど3、4コーナーで苦しくなってしまいました。最後は差を詰めてくれたんですが…」

 前日の朝までに雨がたっぷり降り、重馬場でゲートイン。杉山晴師は「道悪でも勝っているけど去年は牝馬同士。牡馬相手のタフな馬場でしたから」と敗因を挙げた上で「秋華賞のようなイレ込みもなかったし、全体的には合格点」と評価した。今後は予定通り香港へ。クイーンエリザベス2世カップ(4月25日、シャティン芝2000メートル)に狙いを定め、昨年の3冠牝馬が海を渡る。

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