【桜花賞】ソングライン、新コンビ・池添手応え「女の子という感じの気性だが乗り味がいい」

2021年4月8日 05:30

<桜花賞>併せて追い切る池添騎乗のソングライン(左)(撮影・西川祐介)

 【G1ドキュメント・美浦=7日】コース開場から約4時間が経過した午前10時前。馬の姿も少なくなった美浦Wコースにソングラインが入った。馬上には栗東から駆けつけた新コンビ・池添の姿。先行したグルアーブ(4歳2勝クラス)を2馬身追走。直線は強めに追ったパートナーに対し、馬なりのまま加速。内に併せ余力たっぷりの手応えで併入した。5F68秒1~1F12秒7だった。

 双眼鏡越しに動きを確認した浜田はまず池添を直撃。「思っていたのと乗ったイメージに差はなかった。女の子という感じの気性だが乗り味がいい。軸がしっかりした走りで並びかけていく感じも良かった。割とタフな馬場だったけど、しっかり動けていた」。初騎乗でつかんだ好感触を滑らかな口調でストレートに表現した。

 池添は桜花賞2勝。02年は13番人気アローキャリー、17年には8番人気レーヌミノルと、いずれも初コンビの伏兵でファンをあっと言わせてきた。「何か秘けつはあるのか」。そんな問いを鞍上は「あるわけない。あったら教えてほしい」と笑い飛ばしたが、すぐに表情を引き締めて続けた。

 「こうやってG1でチャンスのある馬を依頼してもらえるのはありがたい。ジョッキーとして、その期待には応えたい」

 鞍上と同じ79年生まれの林師は「同い年でも競馬での実績には天と地ほどの差がある。大舞台に強いジョッキーで心強い。僕の足りない部分をいろいろな面から助けてもらえたら」と最敬礼。「馬体、精神面、レース内容と全ての面で一戦ごとに成長を感じています」と愛馬の充実ぶりをアピールした。仁川に再び乱れ桜が舞う。そんな可能性を感じる新コンビだ。

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