【桜花賞】エリザベスタワー伸び上々12秒5!川田&高野厩舎コンビが勢い乗ってV導く

2021年4月8日 05:30

<桜花賞>坂路2本目を強めに追い切られたエリザベスタワー

 衝撃的ですらあったレイパパレの大阪杯4馬身差Vの余韻が残る中、高野師&川田のタッグが「第81回桜花賞」で2週連続G1獲りにチャレンジする。チューリップ賞の同着Vで弾みをつけたエリザベスタワーは7日、栗東坂路で追い切って高野師も満足の動き。トライアルを踏まえ、課題修正に取り組んできた、中間の稽古が本番で実を結ぶか。

 大阪杯をレイパパレで制した川田&高野厩舎のコンビは、桜花賞にエリザベスタワーで参戦する。先週は3強を打破してのG1初制覇だったが、今週もソダシ&サトノレイナス&アカイトリノムスメがトップ3の構図。再度のアップセットで、2週連続のタイトル奪取なるか。最終追いは坂路単走で4F53秒4~1F12秒5。序盤は前進気勢を抑えられていたが、ラスト1Fは強めに追われ、上々の伸び脚だった。高野師が意図を説明する。

 「この中間は口向きの修正に努めました。1週前に単走でいい追い切りができましたし、週末の併せ馬も良かった。そして、きょうは単走でやり過ぎず、満足できる動きでしたね」

 「修正」が必要だったのは、前哨戦のチューリップ賞を見れば明らかだ。先団インから直線はラチ沿いをジワジワ伸びて、粘るメイケイエールと同着ながら、重賞初制覇。1番人気で9着に終わったエルフィンSからの巻き返しに成功した形だが、手放しで喜べる内容でもなかった。川田は「ゲートを出て、すぐに左右から挟まれて気持ちが高ぶりました。抑えるのに時間がかかりましたし、直線も終始、外に逃げる形。能力を出し切れていない形でゴールしました」と苦笑いで回顧。それでも勝てたのは能力の証明だが、陣営に“宿題”が与えられたことも間違いなかった。そこから中4週の今回、高野師は成果を強調する。

 「チューリップ賞から少しずつ良くなっています。課題は修正されてきたし、前走よりは人間の指示を聞くようになりましたよ」

 今の阪神芝は京都の改修工事の影響で使い込まれて荒れているので、例年以上にパワーを要するコンディション。トレーナーは「欧州血統だし、馬場は合っていると思う」と前向きに捉える。先々週の高松宮記念(ダノンスマッシュ)を合わせて3週連続G1制覇が懸かる川田も「とてもポテンシャルの高い馬です」と力強いコメント。勢いに乗るコンビが、今週も穴党を喜ばせてくれそうだ。

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