本紙若手記者「素直に面白かった」「競馬との距離が近づいた」 船橋・マリーンCに大興奮
2021年4月8日 12:00 7日に船橋ケイバで行われた牝馬限定の重賞レース「マリーンカップ」で、競馬初心者の本紙記者が競馬の面白さを実感した。アマチュア野球担当の柳内遼平記者(30)と芸能担当の小田切葉月記者(24)が予想に挑戦。競馬未経験だった2人はマリーンカップに先立ち、地方競馬担当・藤田将志記者(33)の座学により競馬予想の基礎を学び、満を持して重賞レースを迎えた。本命は、柳内記者が(1)サルサディオーネ、小田切記者が(5)マドラスチェック。2人はそれぞれ、ネット中継で観戦した。
ファン注目のマイル戦を引っ張ったのは、1番人気に推された7歳馬の(1)サルサディオーネ。連覇を狙って逃げ、最後の直線で3番人気(5)マドラスチェックとの叩き合いとなった。そこに割って入ったのが、道中で後方に構えていた2番人気(3)テオレーマ。外に持ち出すと豪快な脚で突き抜け、重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1分38秒4。(5)マドラスチェックは2馬身差の2着、(1)サルサディオーネは3着だった。2人とも予想は的中しなかったが、白熱した展開に興奮を覚えた。
柳内記者はレースを野球に例えて「9回表までリードするも、逆転サヨナラ負け」と振り返った。「序盤は首位を駆けるベテラン馬の走りに興奮し、終盤は小田切記者のマドラスチェックとの競り合いに手に汗握りました。ビギナーズラックを逃しましたが、中身の濃い1分38秒でした」。一緒に応援した小学生の娘は父の推した馬が敗れたことを残念がり、食卓に並んだサラダを見て「今度、赤い(マスクを被った)お馬さんにあげたいな」とつぶやくなど、「早くもサルサディオーネに愛着が湧いた模様でした」と明かした。
マドラスチェックを推した小田切記者は「素直に面白いと思いました。先頭を走っていたサルサディオーネを追いかけ、最終コーナーを曲がったところでは横一列に。わずかに前に出た時は、勝った!と拳を握りしめてしまいました」とレースに釘付けに。本命は2着に終わったが、複勝も購入していたため「人生で初めて的中できて良かったです」と心に残るレースとなった。
小田切記者は前回の座学で体験した地方競馬公式インターネット投票「SPAT4」を利用した。該当の銀行口座があれば最短15分で会員になれるサービス。「オンラインで簡単に馬券を購入しました」と言うように、初心者にも使いこなせる。柳内記者は「普段、振り込み手続きなどで使用しているインターネットバンキングに似たシステムで使いやすかった。スマホさえあれば、どこにいても競馬が楽しめ、競馬との距離が一気に近づきました」と利便性の高さを感じ取っていた。
レースを終え、2人の競馬への関心度は増した。将棋が趣味の小田切記者は「ネットだけでもここまで白熱できるのなら、現地に行ったらどれだけ楽しめるのだろうかとワクワクしています。棋士の渡辺明王将(名人、棋王との3冠)は大の競馬好き。渡辺王将と競馬対決ができる日を夢見て、また挑戦したいです」と話した。柳内記者は「回数を重ねるほど、上位に近づくことはできたので、今後も知識を深めていきたいと思います。コロナ禍が落ち着けば、やはり現場で実際に見てみたいというのが一番です」と語った。
船橋ケイバでは、ゴールデンウイーク最終日となる5月5日に最高格付けの重賞レース「かしわ記念」が行われる。本紙記者の競馬初体験の続き、かしわ記念でも、特別企画として競馬記者・ボートレース記者・競輪記者による馬券対決を実施する。