【天皇賞・春】ワールドプレミア初V導いた!福永 8大競走完全制覇王手 秋天に続き春でも親子制覇

2021年5月2日 15:45

<阪神11R・天皇賞春>ゴール前、ディープボンドを捕らえ勝利するワールドプレミア(手前)(撮影・亀井 直樹)

 伝統の古馬長距離王決定戦「第163回天皇賞・春」(G1、芝3200メートル)は2日、27年ぶりに阪神競馬場で行われ、3番人気で一昨年の菊花賞馬ワールドプレミア(牡5=友道)が初優勝。G1・2勝目を飾った。鞍上の福永祐一騎手(44)は同レース初制覇で8大競走完全制覇に王手。2013年天皇賞・秋に続き、春でも親子制覇を達成した。2着は1番人気ディープボンド(牡4=大久保)、3着には4番人気カレンブーケドール(牝5=国枝)が入った。

 勝ったワールドプレミアは父ディープインパクト、母マンデラの血統。通算成績は11戦4勝。重賞は2019年の菊花賞以来2勝目。

 鞍上の福永は2020年菊花賞(コントレイル)以来となるG1通算29勝目。これで8大競走は皐月賞、日本ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス、天皇賞・秋に続き天皇賞・春も制覇。残すは有馬記念のみとなった。

 父の福永洋一元騎手は1976年天皇賞・春をエリモジョージ、1972年天皇賞・秋はヤマニンウエーブで制しており、息子の祐一は2013年の天皇賞・秋をジャスタウェイで制覇。春と秋の天皇賞を親子で制したことになった。

 管理する友道康夫師は、JRA・G1通算13勝目。天皇賞・春は2008年アドマイヤジュピタ以来2度目の勝利を手にした。

 ▽天皇賞・春 1905年(明38)創設の「エンペラーズカップ」が前身。37年(昭12)秋から「帝室御賞典競走」として東西で春秋2回開催に。戦争による中断を経て47年春に「平和賞」として復活。同年秋から「天皇賞」に改称。

特集

2021年5月2日のニュース